いわき市で「子どもたちを守ろう」と活動されている『測ってみっぺ! いわき』のお母さんたちが、「特に花粉飛散量の多いいわき市の子どもたちを、セシウム花粉吸引による内部被爆から守りたい」と、『マスクアクション』を展開されていました。
実は先日、この『マスクアクション』を応援されている、地元の行政書士・新妻邦嗣さんから、「マスクアクションを全国に拡散してもらえないか」との依頼が子ども全国ネットに寄せられました。
そこで子ども全国ネットのブログやTwitterなどで情報拡散したところ、以下2件の方から「マスクを提供したい」とのお申し出をいただきました。
・エースインターナショナルジャパン 様(福島乳幼児妊産婦ニーズ対応プロジェク
ト様経由でのご紹介)
こちらを新妻さんにおつなぎしたところ、お礼と共に以下のご報告をいただきましたので、ご本人の許可を得て掲載させていただきます。
***********
この度は、『マスクアクション』へのご協力、誠にありがとうございます。
以下、簡単に「英語本.com」さんと「エースインターナショナルジャパン」さんからのマスクご提供に関するご報告をさせていただきます。
まず、先日「英語本.com」よりお送りいただいた31枚の防塵マスクは、大人用のN100・31個でしたので、 『測ってみっぺ! いわき』のお母さんたちを経由して、無農薬野菜販売の際に困っているお母さんや食物検査場にいらっし ゃる方々に配っています。また街頭での販売もしていますので、 お母さんご自身も着用されています。誠にありがとうございました。
続いて、エースインターナショナルジャパン様からのマス ク提供についてですが、まずは、なぜこの『マスクアクション』が必要なのかという点を踏まえ、現時点までの経緯をご説明させていただきます。
■フクイチ事故直後、大量の放射性フォールアウトが通過したいわき市
■フクイチ事故直後、大量の放射性フォールアウトが通過したいわき市
昨年の福島第一原子力発電所事故当時、 いわき市上空を高濃度のブルームが数度にわたり通過しました。ちょうどライフライン途絶の最中だったため、児童や乳幼児を連れたお母さんたちは、水や食料を配給してもらうために屋外で数時間にわ たって並んでいたのです。そのため、放射性物質フォールアウトを大量に浴びてしまった可能性があり、すでに高濃度の被 曝をしているという事実があります。
いわき市には文部科学省のホールボディカウンター調査班がいち早 く入り、 平平窪地区での4歳男児が34ミリシーベルトという生涯被曝量の 実に半分にも該当する超高濃度被曝をしていることも明らかになっています。
いわき市には文部科学省のホールボディカウンター調査班がいち早
■なんら対策がとられていない学校の現状
そういう中で4月には新学期が始まり、 児童たちは一ヶ月ほどはマスク等をしていましたが、 毎時数百億ベクレルの放射性物質が拡散している中で、 その後はなんの対策も採られず現在に至っております。
この間、いわき市のある学校の校長は、「1学期の屋外体育授業を子どもにさせたくない」という保護者からの申し出に対して、保護者を学校に呼びつけて「他の児童たちと一緒に行動することに意義があるので容認できない」旨を伝えて、 この保護者と子どもは現在、他県に転校しています。
また、この児童の父親は仕事の関係で、 いわき市に残ったままです。
母親と子どもはいわき市に戻りたいと繰り返していますが、 いわき市の現状が悪化する方向に行っていると判断し戻れないまま です。
昨年新学期以来、 小学生の子どもたちの健康リスクを心配するお母さん二人がマスクの 必要性を訴え続けています。
そういう中で4月には新学期が始まり、
この間、いわき市のある学校の校長は、「1学期の屋外体育授業を子どもにさせたくない」という保護者からの申し出に対して、保護者を学校に呼びつけて「他の児童たちと一緒に行動することに意義があるので容認できない」旨を伝えて、
また、この児童の父親は仕事の関係で、
母親と子どもはいわき市に戻りたいと繰り返していますが、
昨年新学期以来、
■市や県に働きかけるも、改善されず
私自身は3年前に24歳の長男を末期癌で亡くしたこともあり、妊婦さん、 乳幼児や子どもたち、児童、18歳未満の学生を含む将来の健康リスクを憂慮し、 このお母さんたちをお手伝いすることによって、健康被害を限りなくゼロ に近づけ、未来の命や笑顔を守ることはできないか、と思いました。
昨年12月28日には、いわき市長、および市議会議長宛てに、 妊婦さんを始めとする若年層のマスク・ ビニールカッパの行政事業を求める陳情活動を『測ってみっぺ! いわき』のお母さんと共にネット展開し、 賛同者約1240名の名簿と共に本年1月20日に福島県議会議長 宛てに陳情書を提出しました。
また同日、福島県庁内に於いて福島県議会事務局立ち会いの下に、 森林整備課、 県健康福祉課の主幹官吏各一人と上記お母さん二人と共に4時間に も及ぶ会見を持ちましたが、県担当部署としてはマスク・ ビニールカッパの行政事業はやらない、 との平行線結論となり実現は叶いませんでした。
現在は、福島県議会に於いて私の陳情書を県議会議員・ 専門委員会に於いて検討し、 福島県事業として財政出動するか否かの段階にありますが状況は厳 しいものと推察しております。
このことは昨年12月28日に約50名の賛同者名簿と共に提出し た、 いわき市長およびいわき市議会議長宛て陳情に於いても同様であると 思っております。
私自身は3年前に24歳の長男を末期癌で亡くしたこともあり、妊婦さん、
昨年12月28日には、いわき市長、および市議会議長宛てに、
また同日、福島県庁内に於いて福島県議会事務局立ち会いの下に、
現在は、福島県議会に於いて私の陳情書を県議会議員・
このことは昨年12月28日に約50名の賛同者名簿と共に提出し
■いわき市は花粉飛散料日本一、一刻も早く配布体制を!
いわき市は特に花粉飛散量日本一の自治体であり、 昨年27日リリースの林野庁中間報告では、 双葉郡浪江町小丸地区の未成熟杉花粉( フォールアウト放射性物質は完全移行しておりませんので1KG当 たり253000ベクレルの高濃度線量値は正確ではありません) が最高値とされていますが、この地区の杉花粉も含め、 郡山市といわき市の間にある広大な杉山脈の調査はされておりませ ん。
これらの地区の杉花粉の殆どが2月上旬からいわき市に飛来し、 登下校の子どもたちや市民を襲来し、呼吸による内部被爆、 閉鎖された教室内での衣類に付着した放射性杉花粉による相互内部 被爆によるリスクがあるものと懸念しております。
昨年の事故ですでに高濃度の被曝をしている事実を否定できない以上 、これ以上の追加被曝、 特に内部被爆は限りなくゼロにすべきであると思っております。
子ども全国ネットからご紹介いただいたエースインターナショナルジャパン様のマ スクご支援のお話をお伺いし、行政書士・新妻邦嗣として、国や県、 市に対して幾度となく被曝による健康リスクと万全な対策の急務性 を訴えてきている経験から、 このマスク支援のお話しを実現すべく、いわき市市議会事務局、 原子力災害対策課、災害対策本部物資班と話し合い、 ご支援して頂ける場合の受け入れ態勢が出来上がりつつあります。
また、マスクをご支援頂けた場合の支給体制についても、 上記関係局や各課、 班を通して横断的に関係先に働きかけるべくすでに検討段階に入って います。
いわき市における花粉時期は2月上旬から始まりますが、 飛散量が増えるのは2月下旬で、 ピークは3月中旬から4月下旬にかけてとなり5月末まで続きます 。
つまり約120日の間、ひとり一枚のマスクが必要になります。
いわき市内の0歳(0歳から1.6歳未満は対応不可) から18歳未満人数について市内関係先にあたったところ、 いわき市では総数約56,000人。
福島県全体では320,000人となり、 いわき市での花粉時期120日とした一日一枚計算で700万枚。福島県全体では4000万枚必要となります。
ここに妊婦さんや高線量地域住民などの老若男女の別をなくすと日 本全国のマスクメーカーさんが厚いご支援の下でお力添えいただかなけ れば『何も起こらないとは絶対に言いきれないし、 何が起きても不思議ではない現実』がある以上、 県民のみならず全国民の皆様の健康リスクを危機予防の観点から守ることは厳しいものと言わざるを得ません。
■ マスク・カッパの支給と同時に、学校からの「着用支持」発令が急務
国は原子力発電事故の対応や国民に対する責務について全責任を負 う、と発表していることを踏まえ、 間近な危機として迫っている放射性物質花粉時期の直近問題につき 私が行政に対して訴えていることは、 立体型マスクあるいはカップ型マスクと放射性物質花粉の登下校時 衣類付着を防護し、閉鎖教室内での多人数による相互内部被曝( 相互に被害者・加害者となります)、あるいは、 職場での相互内部被爆予防の点から頭部から目元、 耳まで覆うプルオーバー型のビニールカッパの行政事業出動が最低 限である旨の要望・実施です。
1月27日の金曜日には、行政書士・新妻邦嗣として、福島県教育庁の小宮山氏と連絡を取り、 県内各教育委員会に対して花粉時期の立体型マスク・ カップマスク着用およびプルオーバー型カッパやツルツルしたレイン コートの着用指示発令を要望。県議会事務局に提出済みの陳情書コピーと同意者約1240名の名 簿コピーを教育庁・小宮山氏の手元に届くよう要請。小宮山氏にも議会事務局に連絡し受け取るように要請しました。
同日夕刻には、いわき教育事務所内福島県教育庁・ 業務次長小島氏に対して立体型マスク・ カップマスク着用およびプルオーバー型カッパやツルツルしたレイン コートの着用指示発令をいわき市教育委員会宛てに発令し指導する 旨を要望いたしました。
いわき市内県立高等学校全20校に直接電話にて確認したところ、 教頭先生、教務では、支援があればありがたく受け取ります、 との返事で、拒否する学校はゼロでした。
ここでも教育委員会と現場サイドとの意識乖離を実感し、 広く被曝自治体住民の方を対象として危機予測・ 予防の観点から国事業としての展開があってもよいのではないか、 と切実に思っております。
最後に福島県全体の年齢別児童数といわき市のデータをエクセルに て添付いたしますのでご参照頂ければ幸いです。(ダウンロードはこちら)
エクセルは、シート1にいわき市内児童数・ 県内全体児童数を、シート2にいわき市内高等学校児童数を県教委および市教委、各学校に電話連絡して調査してあります。
いわき市は特に花粉飛散量日本一の自治体であり、
これらの地区の杉花粉の殆どが2月上旬からいわき市に飛来し、
昨年の事故ですでに高濃度の被曝をしている事実を否定できない以上
子ども全国ネットからご紹介いただいたエースインターナショナルジャパン様のマ
また、マスクをご支援頂けた場合の支給体制についても、
いわき市における花粉時期は2月上旬から始まりますが、
つまり約120日の間、ひとり一枚のマスクが必要になります。
いわき市内の0歳(0歳から1.6歳未満は対応不可)
福島県全体では320,000人となり、
ここに妊婦さんや高線量地域住民などの老若男女の別をなくすと日
■ マスク・カッパの支給と同時に、学校からの「着用支持」発令が急務
国は原子力発電事故の対応や国民に対する責務について全責任を負
1月27日の金曜日には、行政書士・新妻邦嗣として、福島県教育庁の小宮山氏と連絡を取り、
同日夕刻には、いわき教育事務所内福島県教育庁・
いわき市内県立高等学校全20校に直接電話にて確認したところ、
ここでも教育委員会と現場サイドとの意識乖離を実感し、
最後に福島県全体の年齢別児童数といわき市のデータをエクセルに
エクセルは、シート1にいわき市内児童数・
現状改善の展開が思わしくない中でもどかしい限りですが、 めげずに心が折れることなく続けることこそが大輪を咲かせる『 王道に道なし』なのでしょうね。
命を育み未来を担う若い方たちへの温かいご支援を宜しくお願い申し 上げます。
命を育み未来を担う若い方たちへの温かいご支援を宜しくお願い申し
*********
福島県内の幼児、児童および妊婦をカバーするためには、一社からの寄付では到底まかなえません。ぜひこの『マスクアクション』に多くの企業にご参加いただきたいと思っております。と同時に、学校側から子どもや保護者に対して、「マスク・ビニールカッパ着用の徹底」の通達発令をしていただくことが急務です。
花粉の飛散量が多いと言われている福島県内の子どもたちが、微量でも、花粉吸引による内部被爆をしないよう切に願います。
子ども全国ネット福島支援ワーキングチーム
和田秀子
0 件のコメント:
コメントを投稿