2012年2月1日水曜日

大阪:心援隊の「冬休み☆疎開・保養プロジェクト」の報告

福島県を中心とした復興支援を行う、大阪のNGO団体「心援隊」が
「冬休み☆疎開・保養プロジェクト」を行いました。
報告のメールをいただきましたので紹介させてください。

報告メールの下に福島から参加された親子の手紙を紹介しました。
テレビや新聞では、なかなか流れない被災地の方の生の声だと思います。
胸が締め付けられる思いがしますが、ひとりひとりがこの現実と向き合い
自分にできること(署名・募金・小さな声を上げること)からでも、はじめていただきたいと思います。

-以下主催者の方からの報告メール----
先ずは無事に終了させて頂きました。
ご協力下さいました皆さま、本当に本当にありがとうございましたm(__)m
おかげさまで大成功!?(まだまだ事故が終息してわけじゃないので、とりあえずですけど…)
子どもたちの顔色は日々良くなり、目の下の濃いクマも消え~
お母さん達にも、現実的な避難生活を考える機会を持ってもらえて、少なくとも以前より選択肢を増やして帰って頂けました。

又、ボランティアスタッフとして参加下さった方、交流会に参加下さった方々にも、身近に接することにより、「他人事では無い!もっともっと色々考えなきゃ!瓦礫の受け入れも絶対止めて、大阪が安心して逃げて来られる場所でい続けないと!」等と、思いを強くしてもらえたりしました。

活動の様子、子どもたちの様子、それぞれの思いや気持ち等々…ブログに掲載させて頂いてます。
初日から~今もなお頂いたお手紙や、ボランティアスタッフさんの感想など、毎日更新しています。
是非とも心援隊のブログ↓にてご覧下さいませ。
http://ameblo.jp/shinentai/


冬休み☆疎開保養プロジェクトに参加したお母さんと子どもさんが福島に帰ってから寄せてくれたの手紙を一部紹介します。
(途中出てくる個人名は、○○さん、および△△さんとさせていただきます)

photo:01
~参加されたお母さんより~

ゆみさんはじめ 心援隊スタッフのみなさん この度は

大変お世話になりました。

今、ぐっすり眠っている娘の横で、この手紙を書いています、

娘の寝顔を こんなにおだやかな気持で見られるのは

久しぶりのことです。

それまでは、「この子達は今、どのくらい被曝しているのかな」

と毎晩 同じことばかり考えていました。

将来の事を考えると、心配で心配で布団に入っても

怖くて眠れない事もありました。

小さい時から丈夫な体になるようにと、食べ物には

気をつけてきたつもりだったので、余計に自分の意志とは

全く関係のないところで子供の体が危険にさらされるのは

悔しくて悔しくてたまりませんでした。

今回の大阪行きを、正直、バスに乗る直前までは

不安もかなりありました。

受け入れていただけるよう決まったのは良いけれど、

向こうで子供たちが病気になったらどうしよう、

大阪の人たちとうまくコミュニケーションとれるかな・・・

など いろいろと。

けれど、ゆみさんやスタッフさん、箕面で会った方々は皆、

親切で温かい人達ばかりで 福島から来た私たちを

一生懸命リラックスさせてあげよう、楽しませてあげようと

思ってくれている気持ちが伝わってきて、本当にありがたかったです。

おかげで娘達は、いっぱい笑っていろんな経験をすることができました。

竹とんぼやどんぐり拾いに夢中になっている顔、

焼いたお餅をおいしそうに頬張っている顔

落ち葉を踏んではしゃいでいる顔


福島に残っている夫や両親に

そんな娘たちの顔を、何度も見せたいと思いました。

毎日いっぱい笑って、いっぱいパワーを充電したから、

これで福島に帰っても しばらくは頑張れそうです。

子供たちだけでなく、母親の私も、すっかりリラックス

させていただきました。

「ここにいる間だけでも お母さん ゆっくりしてね」

そんなゆみさんの心遣いが本当にうれしかったです。

原発事故以来、本当に毎日毎日

気のはった生活を続けてきました。

それが当たり前のようになっていました。

だから ゆみさんの言葉を聞くたびに

「私も 気をゆるす時間を持ってもいいんだ・・・」

という事に気づかされました。

ほんの少しの時間だったけれど、

デパ地下めぐり、最高に楽しかったです。

あの楽しさ、忘れることができません。

一緒にすごした○○さん、△△さんとも仲良くなれました。

今では、ほとんど無言で乗っていた行きのバスの中の静けさが

うそのようです。

今回、たくさんの優しさをいただいたこと、私も娘達も

決して忘れません。

福島に生まれてしまった娘たちは、本当に不幸だったけれど、

人の優しさにいっぱい触れて、たくさんの経験をしたことは

いつか大きな財産になってくれると 私はそう信じています。

本当に本当に お世話になりました。 


そして、12歳の長女、◯◯ちゃんからも手紙をいただいたので、それも紹介したいと思います。

スタッフ、その他の人達

今回、このような受け入れをしてくださり、

ありがとうございました。

私は最初、大阪に来るのがイヤでした。

友達や家族と離れるのがこわかったし、

ほかの人と仲良くできるか心配だったからです。
でも実際、大阪に来てとってもいい思い出が

たくさんできました。

竹とんぼやたこやきパーティー、そしてたくさんの人たちと

出会えたことです。

福島でつらかったことも、すっかり忘れてしまいました。

大阪で素敵な思い出ができたのは、

スタッフの方や、ぼ金してくれた方達のおかげだと思います。

私より大変な思いをしている人がたくさんいるので、

私も、この受け入れてくれた人たちみたいに

協力してあげたいです。

本当にありがとうございました。

福島でもがんばります。

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