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写真は、郡山市内のとある湖です。ぐるりと散歩コースが整備されていて、近くの中学生のマラソンコースになっている道路です。
湖の周辺は、0.3~0.4μSv/h。
赤→0.5μSv/h以上
オレンジ→0.4μSv/h以上
黄色→0.3μSv/h以上
です。
何度も言うようですが、0.3~0.4μSv/hは、事故前の10倍です。でも、郡山市にいると、0.3μSv/hを「低い」と感じてしまいます。「高い」「低い」という言葉を、どう遣えばいいか、迷いますが、このレポートでは、事故前よりも高ければ「高い」と考えています。
測定の結果写真を見るとよく分かるのですが、ある部分だけ線量がとくに高くなりました。白い矢印のところからです。だいたい、腰の高さで、0.5~0.7μSv/h。地表近くでは植え込み部分で1μSv/hを超えたところもありました。(ちなみに、このマラソンコースは腰の高さで測定している数値です)
じつはこの白い矢印部分から、道路の舗装が変わっているのです。
つまり、表面がザラザラ、ボコボコしています。(イメージ写真を下に貼ります)
「透水性舗装」は、その名のとおり、水はけをよくするための舗装なのですが、実際は、隙間に砂、泥が詰まることから数年で機能低下が起こるという欠陥が指摘されています。その、隙間に、放射性物質が入りこんでしまったようです。
アスファルト舗装から透水性舗装にかわる境目(写真上:白い矢印)から、突然、線量が上がるのです。
もし舗装の種類によって線量に差が出るとわかれば、子どもたちが気をつけるべきポイントのひとつとして、伝えられるかもしれません。
現在、この透水性舗装の部分を含めたマラソンコースは、測定のあと、2週間かけて除染がされました。
Aさんが、この測定結果を、郡山市長に届け、その結果をみた市長が「中学生のマラソンコースの測定値」という事実を重く受け止め、緊急除染を指示したということです。
前にも書いたとおり、ホットスポットファインダーは、環境省のお墨付きをもらっている測定器です。そういった信憑性のある測定結果を、自治体に届け、要望を伝えることは、できるだけ子どもを被ばくから守る第一歩として、大切なことかもしれません。
Aさんは、「今後もチャンスがあれば、(測定結果を)届けたい」と話してくださっています。
(文責/吉田千亜)
(郡山測定レポート(5)につづく)
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